落ち葉などを入れたコンポストの中がどうなっているか、確かめる手がかりになるのが堆肥の温度。

表面だけでは分かりにくい内部の変化を追えると、次のお手入れも考えやすくなりますよね♪

でも、「温度が上がらないのは失敗?」「水を足すのと混ぜるの、どちらが先?」と迷うことも。

疑問の表情をしたシバボー シバボー
温度が低かったら、すぐ米ぬかを足せばいいの?

コンポストが発酵しないように見えるときも、温度の数字だけで材料を足し続けると、水分や空気の不足を見落としてしまいます。

そこでこの記事では、堆肥の温度の測り方と、温度が上がらないときの確認ポイントを紹介します!

筆者が自作コンポストの中央を測っている方法も交えながら、庭で続けやすい管理を考えてみましょう♪

シバボー シバボー
まずは同じ場所で測るところから始めよう!

というわけでこの記事は、「堆肥の温度が上がらない?温度の測り方と水分・切り返しの確認ポイント」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • 堆肥の温度が上がらず、何から確認すればよいか迷っている方
  • 長い温度計でコンポストの内部を測りたい方
  • 切り返しや水分調整の前後を記録したい方
  • 冬の温度低下と、熟成が進んだ状態を区別したい方
内部の温度を測る道具
PICK UP TOOL

堆肥用温度計

測りたい深さに届く長さ、測定範囲、感温部の位置を確認して選ぶ堆肥用温度計。差し込み方は製品の説明書に従いましょう。

堆肥の温度が上がらないときは、4つを順に確認

最初に見るのは、測っている場所・水分・空気・材料の量と組み合わせです。

乾いた材料に空気を入れても、水不足が残っていれば分解は進みにくいもの。

シバボー シバボー
温度計の数字と、中の材料の様子をセットで見よう♪
確認すること見る場所・状態次の行動
測定位置感温部が材料の内部に届いているか同じ場所・深さで測り直す
水分中まで乾いているか、べったり湿っているか状態に合わせて少しずつ調整する
空気葉が固まっているか、強い腐敗臭があるか固まりをほぐし、湿り方も確認する
量・材料少量か、落ち葉やおが粉に偏っているか材料の組み合わせと季節を見直す

一度に水も材料も大量に足すより、まず原因を絞ると、その後の変化を追いやすくなります♪

筆者は長い専用温度計で、自作コンポストの中央を測っています

筆者が使っているのは、畑の横へ置いた1m角の木製コンポストです。

ふたがあり、底は作らず、側面には通気用の隙間を設けています。

畑の横で筆者が使っている、ふた付きの自作木製コンポスト
筆者の自作コンポスト。長い専用温度計を使い、材料の中央の温度を測っています。

中へ入れているのは落ち葉・米ぬか・コーヒーかす・おが粉で、芝生用の堆肥づくりを試行錯誤中。

温度を測るときは、長い専用温度計を使って中央を測っています。

シバボー シバボー
表面からは分からない内部を、温度計で確かめるんだね♪

できた堆肥の芝生への使用はこれからなので、材料の変化を観察しながら管理を続けています。

箱の構造や設置の考え方は、「木製コンポストを自作する実例」で紹介しました。

堆肥は何度になればよい?温度と分解の進み方

材料の分解が活発になり、内部が40〜50℃まで温まることは、微生物が活動している手がかりのひとつです。

ただし、家庭のコンポストは材料の量や外気温で変わるため、毎回その温度を目標にする必要はありません。

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ゆっくり分解させる方法もあるから、温度だけで失敗と決めないでね♪
温度の変化一緒に確認したいこと
最初から低い測定位置、水分、材料の量、寒さ
一度上がってから下がる乾燥、空気不足、分解や熟成の進み方
高いまま上がり続ける過剰な発熱、熱の逃げにくさ

60℃を超えて上昇が続く場合は、高温を保とうとせず、発煙などの異常がないことを確認して、切り返しによる放熱を検討します。

温度の変化を、湿り方やにおいと合わせて追ってみましょう♪

堆肥の温度の測り方は、場所と条件をそろえるのがコツ

感温部を材料の内部へ届かせる

中心付近の状態を測るには、感温部がそこまで届く長さの 堆肥用温度計 を選びましょう。

棒全体で測るのか、先端付近で測るのかは製品によって異なるため、説明書で感温部と差し込み方を確認します。

堆肥の内部へ感温部を届かせ、測る深さをそろえる温度測定のポイント

表示が落ち着くまでの待ち方も説明書に従い、差し込んだ直後の数字だけで判断しないでください。

太い枝などに当たって入りにくい場合は、無理に押し込まず場所を変えましょう。

中央と端の違いは、場所を分けて記録する

堆肥用温度計 で場所を変えて測ると、同じコンポストでも中央と外側の温度が違うことがあります。

まず中央をいつもの測定場所に決め、必要に応じて外側も測ると、温度の偏りを確認しやすくなります♪

シバボー シバボー
中央と端の数字を混ぜずに、別々に残そう!
  • 測定場所:中央・外側など、後から分かる名前を付ける
  • 深さ:毎回できるだけそろえ、変えた場合は記録する
  • 時間帯:比較するときは、できるだけ同じ時間に測る
  • 作業:水を足した日・切り返した日・材料を入れた日を残す

測定前には温度計を抜き、切り返しが終わってから安全に差し直してください。

温度が上がらないときの水分・空気・材料の見直し方

乾きすぎていたら、少しずつ水をなじませる

落ち葉の表面が濡れていても、固まりの中まで湿っているかを確認しましょう。

微生物の活動には水分が必要で、乾燥したままでは分解が進みにくくなります。

乾きすぎと水の多すぎを避け、絞ったスポンジ程度の湿り方を目安に確認する図解

湿り方の目安は、絞ったスポンジのように湿っていて、水がしたたり続けない状態。

乾いている部分へ少しずつ水を加え、混ぜながら全体へなじませてみてください♪

堆肥が熱いときは素手で触らず、状態の確認には道具を使い、安全に扱える温度まで冷めた部分を確認します。

湿りすぎや固まりがあれば、空気の通り道を作る

材料がべったり固まり、強い腐敗臭があるときは、水が多すぎて空気が届きにくくなっている可能性があります。

水を足す作業はいったん止め、固まりをほぐして内部の湿り方を確認しましょう。

シバボー シバボー
湿りすぎているときは、まず水を足すのを止めよう!
  • 固まった落ち葉をほぐし、空気が入るように混ぜる
  • 過湿なら、乾いた落ち葉などを少しずつ混ぜて調整する
  • 雨が入りすぎていないか、ふたや排水の状態を確かめる

細かいおが粉だけを大量に足すより、材料が固まらず空気を含める状態を目指すのがポイント。

手袋と作業に合う靴を着用し、ほこりが舞う場合は吸い込まないようマスクも使ってください。

材料の偏りと、堆肥の量を確認する

落ち葉やおが粉は炭素を多く含む材料で、コーヒーかすなどは窒素を供給する材料になります。

落ち葉やおが粉ばかりに偏っているなら、水分と空気を整えたうえで、材料の組み合わせを見直しましょう♪

シバボー シバボー
温度が低い理由を見てから、足す材料を考えよう!

少量の材料は熱が逃げやすく、箱が大きくても、中身が少なければ高温になりにくいことがあります。

外気温や材料の量でも変わるため、「米ぬかを何杯入れれば必ず上がる」という決め方は避けてください。

材料の準備から仕込みまで知りたい方は、「落ち葉の堆肥づくり」も参考にどうぞ。

切り返しは、温度の変化と材料の状態を見て行う

固まりをほぐし、外側と内側を入れ替える

切り返しは、堆肥を混ぜて空気を入れ、外側と内側の材料を入れ替える作業です。

固まりや温度の偏りを確認したら、一度に持ち上げる量を小さくして混ぜましょう。

温度計を抜き、固まりをほぐして外側と内側を混ぜ、作業後の変化を記録する切り返しの図解

材料の水分や分解できるものが残っていれば、切り返し後に温度が再び上がることがあります。

混ぜた直後は熱が逃げて温度が下がる場合もあるので、その場の数字だけで成否を決めず、次の測定と比べるのがコツ♪

冬は冷えやすさも考えて、混ぜる回数を決める

寒い時期は熱が逃げやすく、頻繁な切り返しでさらに冷えることがあります。

毎日必ず混ぜると決めず、湿りすぎ・固まり・においなど、作業が必要な理由を確認しましょう。

シバボー シバボー
冬は温度の数字だけを追わず、中の様子も確かめよう♪

ふたで雨の入りすぎを抑えつつ、通気を保ち、ゆっくり分解させる方法もあります。

外からヒーターや火で温める方法は使わず、材料と管理の条件を整えてください。

堆肥の温度記録は、作業とセットで残すと役立つ

記録したいのは、温度の数字に加えて「何を変えたか」。

同じ測定場所の記録を並べると、水分調整や切り返しのあとにどう変わったかを振り返れます♪

日時・測定場所・温度・湿り方・行った作業を記録し、次の測定と比較する管理ノートの図解

読み取った温度と、材料の湿り方を一緒に残しておきましょう。

記録する項目書き方の例
日時・天気測定した日と時間、雨の有無
場所・深さ中央、いつもと同じ深さ
温度実際に読み取った数字
材料の状態乾き気味、湿っている、固まりがあるなど
作業水分調整、切り返し、追加した材料

堆肥用温度計 を差す深さなど、測る条件を変えた日も残しておくと、管理による変化と測定場所の違いを分けて考えられます。

変化を記録したい方に
PICK UP TOOL

堆肥用温度計

堆肥内部の温度を継続して確かめるための道具。内部へ届く長さと、測定範囲・感温部の位置を確認して選びましょう。

温度が下がったら完成?熟成と異常の見分け方

温度・におい・材料の形を合わせて見る

堆肥が冷めてきたら、土のようなにおい、崩れやすさ、元の材料の形がどれだけ残っているかも確認しましょう。

乾燥や空気不足でも温度は下がるため、低い数字だけで完成とは判断できません。

シバボー シバボー
冷めた理由と、材料の変化を一緒に見よう!

水分が適切で、混ぜても再び温まりにくく、材料が分解されていれば、熟成が進んでいる手がかりになります。

仕上げたい分への新しい材料の追加を止め、落ち着かせる時間も取りましょう。

使う時期は日数だけで決めず、材料の状態を見ながら待つことが大切です。

高温を目指しすぎず、発煙などの異常は作業を中止する

堆肥は温度が高いほどよい、というものではなく、熱が過剰になると分解を担う微生物の活動にも影響します。

高温を保つために材料を無理に大量へ積み上げたり、密閉したりしないでください。

シバボー シバボー
温度を上げる競争にせず、無理なく管理しよう!

大量の木材チップや堆肥などは、放熱しにくい条件が続くと自然発火へつながる場合があります。

焦げたにおい・発煙・炎など火災が疑われる場合は、掘り返す作業を中止して離れ、119番へ通報してください。

  • 中央で一度高い温度を測っただけで、堆肥全体の病原菌や雑草の種が処理できたとも判断できません。
  • 病気の植物や種付きの雑草は家庭の堆肥へ入れず、地域の処分方法に従いましょう。

堆肥の温度の測り方と管理:まとめ

この記事は「堆肥の温度が上がらない?温度の測り方と水分・切り返しの確認ポイント」について書きました。

温度が上がらないときは、測定位置・水分・空気・材料の量と組み合わせを順に確認するのがポイント。

筆者も長い専用温度計で、自作コンポストの中央を測っています。

シバボー シバボー
同じ場所で測って、行った作業も残していこう♪

数字だけで急いで材料を足さず、湿り方や固まりも見ながら、あなたのコンポストに合う管理を続けてみてください♪

庭の落ち葉を生かす、堆肥づくりを楽しみましょう。

参考資料