木を切ったときに出る、細かな木くずのおがくず。
身近に手に入るなら、庭の堆肥づくりにも生かしたくなりますよね♪
でも、「コンポストへそのまま入れていい?」「米ぬかと混ぜれば発酵する?」「畑にまくのはどうなの?」と迷う方もいるはず。
おがくずは堆肥の材料にできますが、元の木材を確かめ、ほかの材料へ少量ずつ混ぜることが大切です。
細かな粉でも、入れた直後から植物の肥料として働くわけではありません。
そこでこの記事では、おがくずの選び方とコンポストへの入れ方、分解が進まないときの確認ポイントを紹介します!
というわけでこの記事は、「おがくずをコンポストに入れてもいい?堆肥づくりでの使い方と注意点」について書きました。
この記事がおすすめな人
- おがくずやおが粉を、庭の堆肥づくりに使いたい方
- 入れてよい木くずと、避けたい木くずを知りたい方
- 落ち葉や米ぬかと組み合わせる方法に迷っている方
- 畑へ直接まく使い方との違いを確かめたい方
おがくずは、炭素の多い堆肥の材料
おがくずは、落ち葉や木の枝と同じく、炭素を多く含む材料です。
堆肥を作る微生物には、炭素だけでなく窒素・水分・空気も必要。
コーネル大学の堆肥資料でも、おがくずは炭素の多い材料、草刈り後の草や野菜くずは窒素の多い材料として分けられています。
おがくずと落ち葉ばかりを増やすより、今あるコンポストの材料を見て、偏りを作らないことが出発点ですよ。
| 材料 | 堆肥づくりで意識したいこと |
|---|---|
| おがくず・落ち葉 | どちらも炭素が多く、この組み合わせだけへ偏らせない |
| 新鮮な草・野菜くず | 窒素を含む材料として混ぜ、湿った塊を残さない |
| コーヒーかす・米ぬか | 一度にまとめて足さず、ほかの材料との組み合わせを見る |
この記事で扱うのは、庭の落ち葉や植物くずを混ぜるコンポストです。
電動処理機や密閉発酵容器、ミミズコンポストは、説明書にある材料と投入量を優先してください。
コンポストへ入れる前に、木材と混入物を確認
塗装・防腐処理のない木材から出たものを選ぶ
最初に確かめたいのは、おがくずが何を削ったものかという点。
塗装や防腐処理をしていない木材から出て、ほかのごみが混ざっていないものを選びましょう。
- 塗装・防腐剤などで処理された木材の粉は入れない
- 合板やMDFなど、接着剤を使った板の粉は家庭の堆肥材料から外す
- 金属片・プラスチック・油などが混ざったものは使わない
- 元の材料が分からない木くずは、確認できるまで投入を見送る
ノースカロライナ州立大学も、家庭のコンポストへ防腐処理された木材や合板などを入れないよう案内しています。
作業場の掃き集めには別の材料が混ざることもあるため、見た目の色だけで判断しないでください。
細かいおが粉と、大きな木片は扱いを分ける
細かな粉状のおがくずと、かんなくず・木のチップでは、粒の大きさや混ざり方が違います。
おが粉は同じ場所へ厚くためず、周りの材料へ分散させるのが扱うときのポイント。
大きな木片は、ほかの材料より形が残りやすいものです。
木片が残った分は次の堆肥づくりへ戻すなど、使う段階でも分けて考えましょう。
おがくずを使った堆肥の作り方と、量の考え方
少量を取り分け、ほかの材料へ混ぜる
おがくずを使うときは、袋の中身を一度に空けず、混ぜられる分を取り分けてください。
落ち葉や植物くずの中へ分散させ、おがくずだけの厚い層が残らないように混ぜましょう。
- 元の木材と混入物を確認する
- おがくずを少量取り分け、ほかの材料と混ぜる
- 中の湿り方と、固まっている場所がないかを見る
- 次に手入れするときも状態を確かめてから追加する
乾いたおがくずが舞うときは、風の強い日の作業を避け、軽く湿らせて静かに扱ってください。
手袋と適切な防じんマスクを使い、粉じんを吸い込まないようにしましょう。
熱い材料を手で握らず、混ぜ終わった後は手を洗ってください。
決まった割合より、材料全体の偏りを見直す
家庭のコンポストでは、中に入っている材料や、おがくずの細かさがそれぞれ違います。
「容器1個におがくずを何杯」と固定するより、木くずが主役になっていないかを見てみましょう。
米ぬかを混ぜた場合も、水分や空気が不足していれば、分解が思うように進まないことがあります。
足し続ける前に、材料の偏り・湿り方・固まり方を一緒に確認するのが近道ですよ。
米ぬかの使い方は、コンポストへ米ぬかを入れる量とタイミングで詳しく紹介しています。
乾きすぎ・湿りすぎ・固まりを調整する
おがくずを混ぜた後は、表面だけでなく内部の状態も確かめてください。
| 気になる状態 | 先に行うこと |
|---|---|
| 中まで乾き、粉っぽい | 水を少量ずつ加えて混ぜ、湿り方を確認する |
| 水っぽい・強いにおいがする | 新しい材料の追加を休み、雨の入り方と通気を見直す |
| おがくずが厚い層になっている | 道具でほぐし、周囲の材料へ分散させる |
| 木くずが目立ち、変化が乏しい | 水分・空気と、ほかの材料との組み合わせを確かめる |
湿り方の目安は、混ぜた材料全体が絞ったスポンジのようなしっとりした状態。
乾いた木くずを足せばすべて解決すると考えず、今ある材料の状態から調整しましょう。
温度が上がらないときの見直し方は、堆肥の温度・水分・切り返しの確認ポイントも参考にしてみてください。
筆者も、自作コンポストでおが粉を使っています
筆者は畑の横に設置した木製コンポストで、落ち葉・米ぬか・コーヒーかす・おが粉を使っています。
使っているおが粉は、木工作業で出たものです。
芝生に使う堆肥を作りたいと考え、材料の組み合わせを試行錯誤しているところです。
コンポストは約1m角で、ふた付き・底なし、側面には通気用の隙間を設けたつくり。
内部の温度は、長い専用温度計で中央を測っています。
できた堆肥の芝生への使用はまだなので、今は材料を使いながら管理方法を探っている段階です。
箱の形や設置の様子は、木製コンポストを自作した実例にまとめました。
おがくずを畑にまくことと、堆肥化することは違う
未熟な木くずを、育てている植物の土へ混ぜ込まない
おがくずを堆肥の材料にできることと、畑の土へそのまま混ぜてよいことは別です。
新しい木くずが土の中で分解するとき、微生物が窒素を使い、植物が利用できる窒素が一時的に不足する場合があります。
オレゴン州立大学の土壌改良資料でも、おがくずのように木質が多い材料は、堆肥化後も窒素不足へ影響する場合があると説明されています。
畑や鉢に使うときは、元の材料の量と分解の進み方、育てる植物を考えて判断しましょう。
| 使い方 | 考え方 |
|---|---|
| コンポストで混ぜる | 植物から離れた場所で、材料の分解と熟成を管理する |
| 畑の土へ混ぜ込む | 根が育つ土で分解が進み、窒素不足へ影響する場合がある |
| 土の表面を覆う | 土への混ぜ込みとは別の使い方で、粗さや場所に合わせた判断が必要 |
おがくずの雑草防止への利用も、堆肥づくりとは目的が違います。
細かな木くずを植物の根元へ厚くまく方法を、この堆肥の作り方の延長で行わないでください。
使う前に追加を止め、熟成した部分を確かめる
植物へ使う段階では、新しい材料を足す場所と、熟成させる分を分けましょう。
元の材料の形が減り、ほぐれた土のような状態や、土に近いにおいへ変わっているかが確認の手がかりです。
木片が多く残るものや、強いにおいがするものは、すぐ植え付ける土へ混ぜず、管理を続けてください。
「何日たったか」だけで区切らず、材料の状態を確かめてから使うことが大切ですよ。
おがくずを混ぜる作業で使う道具
粉や堆肥へ顔を近づけず、スコップやフォークなどで材料を扱いましょう。
ふたの開閉や道具を持つ作業には、 3M コンフォートグリップグローブ マルチタイプ のような一般作業用手袋も候補です。
コンフォートグリップグローブ は、ナイロンの編み手袋の手のひら側に、発泡ニトリルゴムをコーティングしたつくり。
熱い堆肥や薬剤を扱うための手袋ではなく、粉じんから呼吸を守る機能もありません。
手に合うサイズで道具を扱いたい方には、 3M コンフォートグリップグローブ マルチタイプ も選択肢です♪
おがくずを使った堆肥づくりで、よくある疑問
米ぬかを混ぜれば、すぐ発酵しますか?
米ぬかを足すだけで、分解の進み方は決まりません。
木くずの量や水分、空気の入り方も確かめ、変化がないからと追加を繰り返さないようにしましょう。
おがくずは、落ち葉の代わりになりますか?
どちらも炭素の多い材料ですが、細かさや水分の含み方が違います。
落ち葉と同じ杯数で置き換えるより、周りの材料へ分散させられる少量から使ってみてください。
余ったおがくずは、どう保管しますか?
使ってよいと確認できたものを、ほかの木くずと混ざらない容器や袋へ分けておきましょう。
雨にぬれない場所で保管し、取り出すときは粉を舞い上げないように扱ってください。
おがくずをコンポストで使う方法:まとめ
この記事は「おがくずをコンポストに入れてもいい?堆肥づくりでの使い方と注意点」について書きました。
おがくずを生かすポイントは、元の木材を確認し、ほかの材料と混ぜながら分解を待つこと。
- 塗装・防腐処理のある木材や、元の材料が分からない粉は入れない
- おがくずだけの厚い層を作らず、水分と空気も管理する
- 畑へ直接混ぜる使い方と分け、使う前には熟成した状態を確かめる
おがくずを用意したら、まずは材料の出どころと、コンポストの中を確かめてみてください。
身近な材料を少しずつ生かしながら、庭の堆肥づくりを続けていきましょう♪