草刈機やブロワーの大きな音から耳を守るために、作業前にそろえておきたいのが、聴覚保護用のイヤーマフ。
耳全体をカップで覆う形で、耳の穴へ耳栓を入れるのが苦手な方にも選択肢になる保護具です。
でも、いざ探してみると、「遮音の数字は大きいほどいい?」とか、「保護メガネと重ねても、ちゃんと着けられるかな……?」と迷ってしまう方も多いはず。
静かに感じることと耳を保護できることは別で、耳まわりにすき間ができると、イヤーマフ本来の遮音性能も発揮しにくくなります。
そこでこの記事では、草刈り用イヤーマフの選び方を、耳栓との違い・遮音性能・保護メガネとの相性まで含めて解説し、おすすめの商品を5点厳選して紹介します!
この記事を読めば、手持ちの装備と合わせて、耳を守る準備を進められますよ♪
というわけでこの記事は、「草刈り用イヤーマフおすすめ5選!耳栓との違いと保護メガネに合う選び方」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 草刈り用イヤーマフを比較したい方
- 耳栓を入れるのが苦手な方
- 保護メガネや帽子と組み合わせたい方
- ノイズキャンセリングイヤホンとの違いを知りたい方
草刈り用イヤーマフをまずは一覧で
頭の上へバンドを通すタイプを中心に、後頭部側で支えるネックバンド型もまとめました。
NRRとSNRは試験・評価方法が異なるため、表では種類を分けて記載しています。
| 外観 | 商品名 | 向いている用途 | 選ぶポイント | 購入先 |
|---|---|---|---|---|
| | 3M PELTOR H9A | 標準的なヘッドバンド型を選びたい人 | NRR 25dB・黄色のカップ | |
| | デルタプラス INTERLAGOS LIGHT | 軽さと角度調整を重視する人 | 200g・SNR 26dB/NRR 21dB | |
| | 3M PELTOR H10A | 高い遮音性能が必要な作業をする人 | NRR 30dB・二重構造のカップ | |
| | セフティー3 KB-22 | 軽さと耳当ての調整を重視する人 | 182g・遮音値を基準に選ぶ用途は要相談 | |
| | 3M PELTOR H6B/V | 頭頂部のバンドを避けたい人 | NRR 21dB・ネックバンド型 |
本記事の5商品は筆者未使用で、装着感の実測レビューではなく、仕様と装備の組み合わせから紹介しています。
草刈り用イヤーマフの選び方
イヤーマフと耳栓は着け続けられる形で選ぶ
イヤーマフは耳全体を覆い、耳栓は耳の穴へ入れて音を抑える保護具。
耳へ何かを入れるのが苦手ならイヤーマフ、帽子やほかの保護具との干渉を減らしたいなら聴覚保護用の耳栓が候補になります。
- イヤーマフ: 装着状態を外から確かめやすい一方、暑い日は耳まわりが蒸れやすい形
- 耳栓: 小さく携帯しやすい一方、耳に合うサイズと正しい挿入が必要な形
草刈り中だけ我慢して着けるより、作業前に装着方法を練習しておくと準備もスムーズですよ。
耳栓を選ぶ場合も、音楽用イヤホンや防寒用の耳当てではなく、騒音に対する聴覚保護を目的とした製品を選んでください。
耳栓の挿入が苦手なら、耳の外側で合わせるイヤーマフから試してみるのもよいですよ♪
NRR・SNRは表示の種類と装着状態をセットで見る
遮音性能を比べるときは、数字の前に書かれた「NRR」「SNR」も確認しましょう。
どちらも遮音性能の指標ですが、算出方法が違うため、NRR 25dBとSNR 26dBをそのまま並べて優劣は決められません。
同じ指標でも、実際に耳へ届く音は騒音の性質や着け方で変わります。
「機械の騒音値からNRRを引けば安全」と自己判断せず、作業環境の騒音と必要な保護性能に合う製品を選ぶのが基本です。
- 機械の取扱説明書で、騒音と必要な保護具を確認する
- 仕事で使う場合は、作業環境の測定結果と職場の指定に合わせる
- 適切な性能が分からない場合は、機械・保護具のメーカーへ相談する
遮音しすぎて必要な合図を聞き取りにくくなることもあるため、大きな数値だけを追わないことも大切ですよ。
選定とフィットの考え方は、NIOSHの聴覚保護具ガイドも参考になります。
保護メガネ・帽子と重ねても耳まわりにすき間を作らない
普段の眼鏡や保護メガネを使う方は、耳にかかるつるとイヤークッションの重なりを確かめてください。
太いつる・髪・帽子の布が挟まると、クッションが浮く原因になります。
薄いつるの保護メガネも候補ですが、目の保護を省いてイヤーマフだけを合わせるのは避けましょう。
顔へ密着する保護メガネを探している方は、「草刈り用保護メガネおすすめ7選」も参考にしてみてください。
- 耳全体がカップの内側へ収まるか
- 顔を左右へ向けてもクッションが浮かないか
- フェイスガードのバンドと押し合わないか
帽子の上からヘッドバンドを掛ける方法も、布がクッションに入り込まないかまで確認が必要です。
ネックバンド型なら頭頂部を空けられますが、ヘルメットへの適合は別なので、指定された組み合わせを守ってください。
保護具を一式そろえて装着する練習まで済ませておくと、草刈り当日の準備も進めやすくなりますね♪
重さ・締め付け・蒸れは作業前に確かめる
軽いイヤーマフでも、頭の幅や耳の形に合わないと、こめかみや耳の縁が痛くなることがあります。
静かな場所で少し着けて、耳当ての高さとバンドの位置を調整しておきましょう。
締め付けを弱くするためにバンドを無理に広げたり、クッションへ勝手に穴を開けたりすると、密着が損なわれるおそれがあります。
暑い日は機械を止めて静かな場所で休憩し、汗を拭いてから着け直すと、蒸れを理由に外したまま作業するのを避けられますよ。
夏場の草刈りは耳だけでなく全身に熱がこもりやすいため、涼しい時間帯へ作業を分けることも考えてください。
交換用クッションと手入れのしやすさも確認する
イヤークッションのひび割れや硬化、バンドの変形は、密着を妨げる原因になります。
買うときは本体だけでなく、対応する交換部品と手入れ方法も見ておくと、傷んだまま使い続けずに済みますよ。
- 使用前:クッションの破れ・変形、左右の部品の緩みを点検
- 使用後:取扱説明書に従って汗や汚れを落とし、乾燥して保管
- 傷みがあるとき:指定部品へ交換するか、使用を中止して相談
サイズの合わない汎用品や自己流のカバーを重ねる前に、メーカーが認める部品か確認してください。
草刈り用イヤーマフおすすめ5選
それでは、草刈りにおすすめなイヤーマフを紹介していきます。
3M PELTOR H9A
1つ目の草刈りにおすすめなイヤーマフは、保護具を幅広く扱う3Mの「 PELTOR H9A 」です。
「特殊な機能より、まずは基本的な形のイヤーマフを選びたい」という方に向くモデルですよ。
頭頂部へ掛けるバンドと、耳全体を囲う黄色いカップを組み合わせた構成です。
「 PELTOR H9A 」のNRRは25dBで、今回の3M製品ではH6B/VとH10Aの間に位置する遮音性能の指標。
カップはABS樹脂、クッションのカバーはPVCで、耳のまわりへ当たる部分と外側のカップを分けた作りになっています(3M製品情報・NRR製品資料)。
頭頂部を通るバンドがあるため、フェイスガードのヘッドバンドを重ねる場合は、互いに押し上げないか確かめてください。
ヘッドバンド型どうしでも着けた位置は変わるので、保護メガネを掛けた状態で耳全体が収まるかが選ぶポイントです。
3Mの「 PELTOR H9A 」は、標準的なヘッドバンド型から草刈りの耳の保護具を選びたい方におすすめです♪
デルタプラス INTERLAGOS LIGHT
2つ目の草刈りにおすすめなイヤーマフは、作業用保護具メーカー・デルタプラスの「 INTERLAGOS LIGHT 」です。
「頭に載せる重さを抑えながら、耳へ当たる角度も合わせたい」という方に候補となる1点。
200gの本体で、角度を調整できるヘッドバンドを採用しています。
「 INTERLAGOS LIGHT 」はSNR 26dBとNRR 21dBの表示があり、同じ製品でも指標によって数字が変わる例としても分かりやすいモデルですよ。
合成フォームのパッドは交換に対応しているため、耳へ触れる部分を手入れしながら使いたい方にも向きます(メーカー製品情報)。
軽さだけで締め付けの弱さまでは判断できないので、頭の幅に合うかは装着して確かめる必要があります。
高い遮音性能が必要な現場では、SNRの数字をNRRと取り違えず、作業に必要な条件と照らし合わせてください。
デルタプラスの「 INTERLAGOS LIGHT 」は、軽さと耳への角度調整を重視する方におすすめです♪
3M PELTOR H10A
3つ目の草刈りにおすすめなイヤーマフは、3Mの「 PELTOR H10A 」です。
耳へ入る音を抑える性能を重視し、作業環境に合わせて高遮音タイプを検討している方に向くモデルです。
特徴は、黒と赤のカップに採用した二重構造。
「 PELTOR H10A 」はNRR 30dBで、今回の3M製品の中では高い値となっています。
カップの構造で遮音性能を確保しているため、薄さよりも必要な保護性能を優先して選ぶ候補ですよ(3M製品情報・NRR製品資料)。
一方でカップには厚みがあり、顔の横へ回り込むフェイスガードとぶつからないか注意が必要です。
声や合図が聞こえにくい状態で人と共同作業を続けず、機械を止めてから意思疎通できる手順も決めておきましょう。
3Mの「 PELTOR H10A 」は、手持ちの保護具と組み合わせながら、高い遮音性能を必要とする作業に備えたい方におすすめです♪
セフティー3 ヘッドホーン KB-22
4つ目の草刈りにおすすめなイヤーマフは、藤原産業の園芸用品ブランド・セフティー3の「 ヘッドホーン KB-22 」です。
「園芸用品の中から、軽い耳の保護具を探したい」という方に候補となるモデルですよ。
商品名はヘッドホーンですが、音楽を再生するものではなく、刈払作業用の保護具として販売されています。
「 ヘッドホーン KB-22 」は182gで、耳当ての長さを頭に合わせて調整できる作り。
柔らかいクッションが耳を包むので、耳の縁を挟まない位置へ左右を合わせて使いましょう(藤原産業製品情報)。
ただし、必要なNRR・SNRが決まっている用途は、軽さや外観で適合を判断できません。
メーカーへ必要な遮音性能を満たすか相談し、数値で比較して選びたい場合は、遮音指標が明示されたモデルを優先してください。
セフティー3の「 ヘッドホーン KB-22 」は、作業に必要な遮音性能を満たすことをメーカーに確かめたうえで、軽さと耳当ての調整しやすさを重視する方におすすめです♪
3M PELTOR H6B/V
5つ目の草刈りにおすすめなイヤーマフは、3Mの「 PELTOR H6B/V 」です。
頭の上で帽子やほかのバンドが重なるのを避けたい方に、比べてほしいネックバンド型ですよ。
バンドを後頭部側へ回すため、ヘッドバンド型とは違う位置で支えられるのが特徴。
「 PELTOR H6B/V 」は薄型のカップを採用し、NRRは21dBとなっています。
薄型カップとNRRについては、3MカタログとH6B/V製品情報も参考にしてください。
H10AよりNRRの値は低いため、必要な遮音性能を満たしたうえで、バンドの位置を理由に選ぶのがポイントです。
帽子と合わせやすい形でも、帽子の布や髪をクッションへ挟まないようにしてください。
3Mの「 PELTOR H6B/V 」は、頭頂部を空けて手持ちの装備と組み合わせたい方におすすめです♪
草刈り用イヤーマフのよくある質問
ノイズキャンセリングイヤホンで代用できる?
一般的なノイズキャンセリングイヤホンを、聴覚保護用イヤーマフの代わりには選ばないでください。
筆者も庭仕事では、GoogleのPixel Budsでノイズキャンセリングを使いながら、YouTubeの情報を耳で聞くことがあります。
ただ、耳で感じる静かさだけでは、草刈機の騒音から耳を保護できているかは分かりません。
NIOSHは、NRRなど聴覚保護の性能表示がないノイズキャンセリングイヤホンを、聴覚保護具として扱わないよう案内しています。
刈払機の操作中は動画や音楽の視聴を控え、必要な保護具を着けて周囲の人や障害物へ注意を向けましょう。
耳栓とイヤーマフを両方着けてもいい?
騒音が特に大きい環境では、聴覚保護用の耳栓とイヤーマフの併用が必要になる場合があります。
ただし、2つのNRRを足し算して保護性能を判断することはできません。
併用が必要かは騒音レベルや作業条件に合わせ、メーカーや職場の安全担当者へ相談してください。
音楽用イヤホンをイヤーマフの下へ入れる方法も、聴覚保護用耳栓との併用とは分けて考えましょう。
草刈り中にずれたり、耳が痛くなったら?
まず作業を中止し、機械を停止して刃などの可動部が完全に止まってから、静かな場所で調整してください。
稼働中に片手でイヤーマフを直したり、片耳だけ外したまま続けたりするのは避けましょう。
- 痛みがある:耳を挟んでいないか、バンドの位置が合っているか確認
- ずれる:耳当ての高さ、クッションやバンドの傷みを確認
- 耳鳴りや聞こえにくさがある:騒音を避け、耳鼻科へ相談
耳の保護と合わせて、保護メガネ・フェイスガード・手袋・長袖長ズボン・滑りにくい保護用の靴など、機械の取扱説明書で指定された装備もそろえてください。
装備全体を見直すなら「草刈りの服装・保護具ガイド」、顔まわりを組み合わせるなら「草刈り用フェイスガードおすすめ」が参考になりますよ。
草刈り用イヤーマフおすすめ:まとめ
この記事は「草刈り用イヤーマフおすすめ5選!耳栓との違いと保護メガネに合う選び方」について書きました。
草刈り用イヤーマフは、必要な遮音性能・耳への密着・ほかの保護具との相性をそろえて選ぶのが大切なポイント。
標準形のH9A、軽さと角度調整のINTERLAGOS LIGHT、高遮音タイプのH10A、軽い刈払作業用のKB-22、頭頂部を空けるH6B/Vと、装着方式や選ぶ理由はさまざまです。
迷ったら必要な保護性能を確認し、その条件に合う中から、手持ちの保護メガネや帽子と干渉しにくいものを選んでみてください。
耳も大切にしながら、無理のない庭のお手入れを♪