庭や畦の伸びた草を短時間で刈るなら、欠かせないのが草刈機。
人の手では時間がかかる広い場所も、刃の回転でスイスイ刈り進められる頼れる庭道具ですよね♪
でも、作業中に突然刃が止まると、「故障したのかな……?」とか、「草を取り除けば、もう一度動かしても大丈夫?」と不安になる方も多いはず。
草が絡んで止まっただけに見えても、負荷が抜けた瞬間に刃が動き出し、手を傷つけてしまうことも。
そこでこの記事では、草刈機の刃が回らないときの確認順と、自分で対処できる範囲、修理へ出すべき症状を解説します!
この記事を読めば、慌てて再始動を繰り返さず、どこまで自分で確認してよいか判断できますよ♪
というわけでこの記事は、「草刈機の刃が回らない原因は?動かないときの確認手順と安全な対処法」について書きました。
この記事で分かること
- 草刈機の刃が回らないときに最初にすること
- 「本体が動かない」と「刃だけ回らない」の見分け方
- 充電式・コード式・エンジン式ごとの確認項目
- 自分で対処できる範囲と修理へ出す症状
- 草の巻き付きや過負荷を減らす使い方
草刈機の刃が回らないときは最初に動力を遮断する
刃が止まったときは、原因を探す前にスイッチを切り、動力源を本体から切り離します。
充電式はバッテリーを外し、コード式は電源プラグを抜いてください。
エンジン式はエンジンを停止し、刃が完全に止まったことを確認してから、取扱説明書の指示に従って点火プラグキャップも外します。
| 動力方式 | 点検前に行うこと |
|---|---|
| 充電式 | スイッチを切り、バッテリーを本体から外す |
| コード式 | スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く |
| エンジン式 | エンジンを停止し、刃の完全停止を待ち、取扱説明書に従って点火プラグキャップを外す |
筆者は中学生の頃から田んぼ周りの草刈りを担当してきましたが、刃が止まって見えることと、安全に触れられる状態は別物です。
農林水産省が案内する国民生活センターの資料では、草が絡んで刃が止まってもエンジンが回り続け、草を取り除いた瞬間に刃が再回転した事故例が紹介されています。
「刃が止まっているから安全」ではなく、「動力がつながっていないから点検できる」と考えましょう。
「本体も動かない」か「刃だけ回らない」かを分ける
動力を遮断できたら、止まる直前の様子を思い出してください。
モーター音やエンジン音も消えたのか、音は続いていたのに刃だけ止まったのかで、確認する場所が変わります。
作動音の有無を先に分ければ、触る必要のない場所まで点検せずに済みます。
モーターやエンジン自体が動かない場合
本体から作動音がしない場合は、まず電源や始動操作、保護機能を確認します。
充電式ならバッテリー残量や温度、コード式ならプラグと延長コード、エンジン式なら始動手順や燃料などが主な確認対象です。
ただし、煙や焦げ臭さが出たあとに止まった場合は、充電や接続を直して再始動してはいけません。
モーターやエンジンは動くのに刃だけ回らない場合
作動音はするのに刃が回らない場合は、刃の周辺へ草やつるが巻き付いていないかを確認します。
見える草を除いても回らない場合は、刃の固定部、駆動軸、ギヤ、クラッチなどの不具合が考えられます。
刃の取付確認までは取扱説明書に沿って行えますが、内部の駆動部は分解せず、販売店やメーカー修理へ相談してください。
共通して確認したい4つの原因
動力方式にかかわらず、草刈機の刃が回らないときは、次の4点から確認すると原因を絞りやすくなります。
「草刈機に草が絡まると動かない」というときも、回転部だけでなく動力の遮断から始めてください。
草刈機に草が絡まる、つるが刃の付け根へ巻き付いている
長い草やつるを一度に刈ると、刃受金具やギヤケースの周辺へ巻き付き、回転を止めることがあります。
草刈機に草が絡まる症状は、刃の表側だけでなく付け根に残った細いつるでも起こります。
バッテリーやプラグを外し、エンジン式は取扱説明書に従って点火プラグキャップも外してから、厚手の手袋を着けて絡んだ草を除きましょう。
刃先を握って無理に回したり、動力をつないだまま棒を差し込んだりしないでください。
刃の取付位置や向きが合っていない
刃の内径が刃受金具へ正しく収まっていないと、刃が斜めになり、大きな振動や正常に回転しない原因になります。
京セラも、金属刃の取付確認は電池パックを外して行い、振動が大きい場合は停止して取り付け直すよう案内しています。
固定ボルトのねじ方向、ワッシャーの順番、締付方法は機種ごとに違うため、別機種の動画を見て合わせず、手元の取扱説明書で確認してください。
刃が欠けている、曲がっている
石や縁石へ当てたあとに刃が欠けたり変形したりすると、振動が増え、回転部へ負担がかかります。
マキタは、刃にひび割れ、欠け、変形、摩耗がある場合は使用しないよう案内しています。
欠けた刃を研いで使い続けたり、曲がりをたたいて戻したりせず、適合する新品へ交換するときの安全手順を確認しましょう。
230mmのチップソーに対応する機種で、一般的な雑草や畦草用の交換刃を探すなら、三陽金属の「 ブラックシャーク 230×36P 0376 」が候補です。
メーカーは一般草・畦草用として案内しており、普段の庭や畦で使う交換刃を探している方に向きます。

刃の外径や穴径が合わない機種には取り付けられないため、購入前に取扱説明書の適合寸法を確認してください。
太い草へ押し付けて過負荷になった
密集した草へ刃を押し込むと回転が落ち、充電式では過負荷保護が働いて停止する場合があります。
保護機能が作動したときは、スイッチを切って動力を遮断し、絡みや刈り方の負荷を取り除いてから再始動します。
同じ場所で何度も止まるなら、草丈の上側から数回に分けて刈り、刃を前へ押し付けないようにしてください。
充電式・コード式・エンジン式ごとの確認項目
共通部分に異常が見つからない場合は、使っている動力方式ごとに確認します。
どの方式でも、電源をつないだまま刃の周辺を確認しないことが共通ルールです。
充電式はバッテリー残量・温度・保護機能を確認する
充電式は、残量不足だけでなく、バッテリーや本体の温度上昇、過負荷保護によって停止する場合があります。
まずバッテリーを外し、草の巻き付きがないか確認してから、本体とバッテリーを風通しのよい日陰で冷ましてください。
冷えたあとに充電済みの適合バッテリーで試しても動かない場合は、別の原因が考えられます。
また、機種によってはスイッチレバーを握ったまま主電源を入れると、再起動防止機能が働きます。
一度レバーから手を離し、電源を切ってから、取扱説明書どおりの順番で始動し直しましょう。
コード式はプラグ・延長コード・断線を確認する
コード式は、コンセントからプラグが抜けていないか、本体と延長コードの接続が外れていないかを確認します。
延長コードの被覆に切れやつぶれがある場合は使用せず、新しい適合コードへ交換してください。
京セラの取扱説明書でも、プラグ、延長コード、草の巻き付き、刃の欠けや変形を順に確認し、解消しなければ販売店へ相談するよう案内しています。
濡れたコードや補修テープでつないだコードを使うと感電のおそれがあるため、その場しのぎで再使用しないでください。
エンジン式は「始動しない」と「刃だけ回らない」を分ける
エンジン自体が始動しない場合は、停止スイッチの位置、燃料、始動手順を手元の取扱説明書で確認します。
エンジンは動くのに回転を上げても刃が回らない場合は、見える範囲の草絡みを除いたところで確認を止めましょう。
「刈払機の刃が回転しない」ときに内部の故障箇所を推測して分解するのは、初心者にはおすすめできません。
クラッチ、駆動軸、ギヤケース内部の不具合は、カバーを開けて自己修理せず、販売店へ点検を依頼してください。
反対に、アイドリング中も刃が回り続ける状態も正常ではありません。
丸山製作所の取扱説明書では、アイドリング中に刃が回る場合は使用を中止し、修理を依頼するよう案内しています。
修理へ出すべき症状
草の巻き付きを除き、電源やバッテリー、刃の取付状態を確認しても回らない場合は、内部故障の可能性があります。
次の症状があるときは再始動せず、販売店やメーカーの修理窓口へ相談してください。
1つでも当てはまるなら、原因探しより再使用を止める判断を優先します。
- 煙が出た、焦げたようなにおいがする
- 金属音やこすれる音など、普段と違う音がする
- 刃や刃受金具に割れ、欠け、変形がある
- 草を除いても、モーターやエンジンの音だけして刃が回らない
- 正しく取り付けても強い振動が続く
- 保護機能による停止を何度も繰り返す
- エンジン式でアイドリング中も刃が回る
- 停止スイッチを操作してもエンジンが止まらない
修理を依頼するときは、メーカー名、型番、使用していた刃、止まる直前の草の状態、異音や表示ランプの有無を伝えると状況を共有しやすくなりますよ♪
購入時期や保証書も確認し、保証期間内なら自分で分解しないまま相談しましょう。
刃が止まりにくくなる使い方と作業後の手入れ
草の巻き付きや過負荷を完全には防げませんが、刈り方と作業後の確認で起こりにくくできますよ♪
長い草は上から数回に分けて刈る
腰ほどまで伸びた草やつる草を根元から一度に刈ると、長いまま回転部へ巻き付きやすくなります。
まず草丈の上側を短くし、次に中段、最後に根元付近を刈ると、一度にかかる負荷を減らせます♪
刃の回転が落ちたら前へ押し込まず、いったん草から離して回転を戻してください。
作業後に刃の付け根を確認する
作業後は動力を遮断し、刃の付け根や飛散防護カバーへ残った草を取り除きます。
細いつるやひも状の草は見えにくいため、刃受金具の周囲も明るい場所で確認しましょう。
同時に刃の欠け、固定部の緩み、保護カバーの損傷を見ておくと、次の作業前に異常へ気づきやすくなります♪
機種に合う刃とナイロンコードを使う
取付寸法が合わない刃や、指定より長く出したナイロンコードは、回転部へ余計な負荷をかける原因になります。
純正品以外を使う場合も、対応機種、外径、穴径、回転方向を確認してください。
適合が分からないときは、型番を伝えてメーカーや販売店へ確認するのが確実ですよ♪
手元の草刈機が230mm刃に対応しているなら、三陽金属の「 ブラックシャーク 230×36P 0376 」は、一般草用の交換刃を予備として用意しておきたい方におすすめなチップソーです♪
刃の使い分けに迷う方は、ナイロンコードとチップソーの違いも参考にしてください。
再始動後の作業では、草刈りに必要な安全装備を着用して飛散物にも備えましょう。
草刈機の刃が回らないときによくある質問
草を取り除けば、すぐ再始動してもよいですか?
刃の欠けや変形、固定部の緩み、異音がないことを確認してから再始動します。
再始動するときは人や物から離れた平らな場所で刃を浮かせ、取扱説明書どおりに操作してください。
同じ症状が繰り返す場合は使い続けず、点検へ出しましょう♪
刃を手で回して確認してもよいですか?
取扱説明書で指示されている取付確認を除き、むやみに刃を手で回す必要はありません。
確認する場合も動力を完全に遮断し、厚手の手袋を着け、刃先を直接握らないでください。
引っ掛かりや異音があっても、力をかけて回さず修理へ相談します。
修理と買い替えはどちらがよいですか?
保証期間、交換部品の供給、修理見積もり、本体の使用年数を比べて判断します。
バッテリーやコードなど外部要因で直る場合もあるため、まず型番を伝えて販売店へ症状を相談してください。
安全装置や停止スイッチの異常がある機械は、修理費が未確定でも使用を続けないことが大切です。
まとめ|刃が回らないときは再始動より安全確認を優先する
この記事は「草刈機の刃が回らない原因は?動かないときの確認手順と安全な対処法」について書きました。
草刈機の刃が回らないときは、最初に動力を完全に遮断し、「本体も動かない」のか「刃だけ回らない」のかを分けて考えます。
草の巻き付き、バッテリー残量、温度、プラグ、延長コード、刃の取付状態は、取扱説明書に沿って確認できる範囲です。
一方で、異音、強い振動、焦げ臭さ、刃の損傷、停止スイッチ不良がある場合は、再始動せず修理へ出してください。
筆者も草刈りでは、作業を早く終わらせることより、異常を感じた時点で機械を止めることが大切だと考えています。
原因が見えないまま分解するより、型番と症状を控えて販売店へ相談する方が、安全に次の作業へ戻れますよ♪
参考: 農林水産省掲載資料(刈払機の事故に注意) / マキタ 刈払機・草刈機の安全上のご注意 / 京セラ 電気式草刈機取扱説明書