チェーンソーで庭木や丸太を切るとき、ソーチェーンを滑らかに動かすために欠かせないのがチェーンオイル。
オイルが不足したまま使うと、ガイドバーとソーチェーンの摩擦や発熱が増え、部品の摩耗を早める原因になります。
でも、いざ探してみると、「粘度はどれがいい?」とか、「手元にあるエンジンオイルで代用できる?」と迷ってしまう方も多いはず。
粘度や油の種類は商品ごとに違い、チェーンソーの取扱説明書や作業時の気温に合わないものは、オイルの吐出不良につながることがあります。
そこでこの記事では、林業を営んでいた祖父の倉庫でさまざまなチェーンソーを使い、AZのNR201を補充しながら切断作業や整備をした筆者の経験も交えて、選び方と家庭で使いやすい6商品を紹介します!
この記事を読めば、手持ちのチェーンソーと使い方に合う1本を選び、正しく補充できるようになりますよ♪
というわけでこの記事は、「チェーンソーオイルおすすめ6選!代用品との違いと粘度の選び方」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 初めてチェーンオイルを買う方
- 粘度や油種の違いを知りたい方
- 1Lと4Lのどちらを選ぶか迷っている方
- エンジンオイルや食用油で代用できるか調べている方
- 補充後に確認するポイントを知りたい方
チェーンソーオイルおすすめ6商品を一覧で比較
今回紹介する6商品を、容量・粘度・向いている使い方で比較しました。
粘度が高いほど優れているわけではないため、数値だけで決めず、手元のチェーンソーの取扱説明書を先に確認してください。
| 外観 | 商品名 | 向いている用途 | 選ぶポイント | 購入先 |
|---|---|---|---|---|
| | マキタ チェーンオイル A-58300 | マキタ純正品から選びたい人 | 1L・純正チェーンオイル | |
| | AZ PREMIUM ND204 | 高粘度の4L缶を選びたい人 | 4L・ISO VG180 | |
| | BOLL C-1KV | 注ぎやすい1L容器がほしい人 | 1L・ISO VG100・コック付き | |
| | AZ 水溶性 W201 | 付着した油を洗いやすくしたい人 | 1L・ISO VG110・水溶性 | |
| | TRUSCO TO-CHN-1 | ノズル付き容器で補充したい人 | 1L・高粘着・オールシーズン | |
| | AZ ハイグレード NR201 | 家庭用の標準的な1Lを選びたい人 | 1L・110cSt |
使用頻度が少ない家庭用なら、保管しやすく使い切りやすい1Lが選びやすい容量です。
複数台の整備や切断作業で使用量が多い方は、4L缶も候補に入ります。
チェーンソーオイルの役割とエンジンオイルとの違い
チェーンオイルは、ガイドバーの溝を走るソーチェーンを潤滑し、摩擦・発熱・摩耗を抑えるための専用油です。
回転中は遠心力で油が飛びやすいため、チェーンへ残りやすい粘着性も求められます。
一方、エンジン式チェーンソーで燃料へ混ぜる2サイクルオイルは、エンジン内部を潤滑するもの。
名前に「オイル」と付いていても用途は別なので、チェーンオイルのタンクへ2サイクルオイルを入れないでください。
充電式チェーンソーにもガイドバーとソーチェーンの潤滑は必要で、使用前にオイル残量と吐出状態を確認します。
チェーンソーオイルの選び方
チェーンオイルは、メーカー指定・粘度・油種・容量の順に確認すると選びやすくなります。
取扱説明書で指定されたチェーン専用オイルを選ぶ
最初に確認したいのは、チェーンソー本体の取扱説明書です。
マキタは取扱説明書で、純正チェーンオイルまたは市販のチェーンソー専用オイルを使うよう案内しています。
専用油でも使用できる種類が限定されている機種があるため、「チェーンソー用」と書かれているだけで判断しないことが大切です。
純正品が指定されている場合や、保証条件に油種の指定がある場合は、その案内を優先しましょう。
粘度は気温と機械の指定に合わせる
粘度は、オイルの流れやすさを表す判断材料です。
高粘度のオイルはチェーンへ残りやすい一方、寒い時期には流れにくくなり、オイルポンプへ負担がかかる場合があります。
低粘度のオイルは寒い時期でも流れやすい反面、気温が高いと飛散や消費が増えることも。
ISO VG100・110・180などの数値を比較するときも、使用できる温度範囲と機械側の指定を一緒に確認してください。
鉱物油系・植物油系・水溶性の特徴を確認する
チェーンオイルには、鉱物油系・植物油系・生分解性タイプ・水溶性タイプなどがあります。
鉱物油系は商品数が多く、家庭用から業務用まで選びやすいのが特徴です。
植物油系や生分解性タイプは、環境への負担へ配慮したい作業で候補になりますが、保管条件や使用期限を確認する必要があります。
水溶性タイプは、付着した油を洗いやすくした商品がある一方、使用を認めていない機種もあります。
異なる種類のオイルを混ぜず、切り替える場合はメーカーが案内する方法でタンクと給油経路を整えてください。
使用頻度に合わせて1L・4Lを選ぶ
庭木の剪定で年に数回使うなら、1L容器は保管場所を取りにくく、注ぎやすいサイズです。
複数台のチェーンソーを整備する方や、丸太を続けて切る方は、買い足す回数を減らせる4L缶が向いています。
大容量ほど割安になりやすいものの、長く保管すると水分やごみが混入する可能性があります。
直射日光と高温を避け、キャップを閉めて保管できる量を選びましょう。
チェーンソーオイルおすすめ6選
それでは、純正品・粘度・容量・容器の違いから選べる6商品を紹介していきます。
手持ちの機種と使い方に合うものを、特徴の違いから比較してください。
マキタ チェーンオイル 1L A-58300
1つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、マキタの「 チェーンオイル A-58300 」です。
「マキタのチェーンソーに入れるオイルを、純正品から迷わず選びたい」という方にぴったりな1Lタイプですよ♪
「 A-58300 」の強みは、機種との組み合わせを判断しやすい純正品であること。

- 容量: 1L入りで、庭木の手入れに時々使う家庭でも保管しやすい
- 選びやすさ: マキタ純正品のため、対応機種を説明書の品番から照合しやすい
- 向いている方: マキタ製チェーンソーへ指定どおりのオイルを用意したい方 マキタの取扱説明書にも部品番号A-58300の1Lチェーンオイルが掲載されており、家庭で保管しやすい容量ですが、他社製へ使う場合は手元の機種の指定を確認してください。
マキタの「 A-58300 」は、マキタ製チェーンソーの説明書に沿って純正油を準備したい方におすすめなチェーンオイルです♪
AZ PREMIUM チェーンソーオイル 4L ND204
2つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、AZの「 PREMIUM ND204 」です。
「複数台へ補充するので、買い足す回数を減らせる高粘度の4L缶がほしい」という方に向いています。
「 PREMIUM ND204 」の最大の特徴は、ISO VG180の高粘度タイプと4Lの大容量を組み合わせていること。

- 粘度: ISO VG180で、対応機種に高粘度油を使いたい方へ
- 容量: 4L入りで、複数台の整備や使用量の多い作業に向く
- 保管: キャップを閉め、直射日光や高温を避けて置ける場所が必要 複数台の整備で買い足す回数を減らしやすい一方、低温時や高粘度油に対応しない機種ではオイルが流れにくくなる可能性があります。
AZの「 PREMIUM ND204 」は、高粘度油へ対応する機種を使い、4Lを無理なく消費できる方におすすめなチェーンオイルです♪
BOLL チェーンソーオイル 1L C-1KV
3つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、大澤ワックスの「 BOLL C-1KV 」です。
「大きな缶から移し替えず、注入口へ狙って少しずつ補充したい」という方にぴったりですよ♪
「 C-1KV 」は、鉱物油と添加剤を配合したISO VG100のチェーン専用潤滑油です。

- 粘度: ISO VG100のオールシーズンタイプ
- 容器: 1Lボトルへコックを備え、注入口を狙いやすい
- 向いている方: 家庭用の容量と補充のしやすさを両立したい方 コック付きで注入口へ狙いやすい一方、容器を強く押すと一度に出る量が増えるため、初めて補充するときは少しずつ傾けてください。
BOLLの「 C-1KV 」は、家庭用の容量と注ぎやすさを両立したい方におすすめなチェーンオイルです♪
AZ 水溶性チェーンソーオイル 1L W201
4つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、AZの「 水溶性チェーンソーオイル W201 」です。
「飛び散ったオイルを洗いやすくしたい」という方が、対応機種を確認したうえで選びたい1Lタイプです。
「 W201 」はISO VG110のオールシーズンタイプで、AZはオイルの飛散を抑える特徴も案内しています。

- 粘度: ISO VG110のオールシーズンタイプ
- 油種: 付着した油を洗剤で洗いやすくした水溶性
- 使い方: 水で薄めず、そのままチェーンオイルとして補充する 水で薄めずそのまま補充する商品ですが、取扱説明書で水溶性オイルを認めていないチェーンソーには使用できません。
AZの「 W201 」は、対応機種で付着した油の洗いやすさを重視したい方におすすめなチェーンオイルです♪
TRUSCO チェーンソーオイル 1L TO-CHN-1
5つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、TRUSCOの「 TO-CHN-1 」です。
「高粘着タイプを、ノズル付きの1L容器で選びたい」という方に向いています。
「 TO-CHN-1 」は、チェーンへ油を残しやすい高粘着タイプで、回転中の飛散を抑えたい用途に向いています。

- 油の特徴: チェーンへ残りやすい高粘着のオールシーズンタイプ
- 容器: 1Lボトルに補充用ノズルが付属
- 向いている方: 飛散への配慮と注ぎやすさをどちらも重視する方 1L容器には補充用ノズルが付いていますが、吐出量は機種や気温で変わるため、補充後にオイルがチェーンへ届かない場合は運転を止めてください。
TRUSCOの「 TO-CHN-1 」は、保管しやすい1Lで注ぎやすさも求める方におすすめなチェーンオイルです♪
AZ ハイグレード チェーンソーオイル 1L NR201
6つ目の家庭用チェーンソーにおすすめなチェーンオイルは、AZの「 ハイグレード NR201 」です。
「家庭で保管しやすい1Lから選び、筆者の使用経験も参考にしたい」という方へ紹介したい商品です。
「 NR201 」は粘度110cSt・容量1Lで、家庭用のチェーンソーへ補充しやすい組み合わせ。

- 粘度と容量: 110cSt・1Lで、家庭でも保管場所を取りにくい
- 筆者の経験: 複数のチェーンソーを整備する場所でも、持ち運びと補充をしやすかった
- 向いている方: 取扱説明書で110cSt前後の専用油を使えると確認できる方 筆者も高校生くらいの時期に祖父の倉庫でNR201を使い、1L容器は持ち運びや補充をしやすいと感じましたが、当時の機種名や使用量は記録していないため、現在使う機種への適合は説明書で確認してください。
AZの「 NR201 」は、取扱説明書で110cSt前後の専用油を使える方におすすめなチェーンオイルです♪
チェーンソーオイルの代用品をおすすめしない理由
チェーンオイルが切れたときも、廃油・自動車用エンジンオイル・2サイクルオイル・食用油を安易に入れないでください。
廃油は金属粉や汚れを含む可能性があり、オイルポンプや給油経路を傷める原因になります。
エンジンオイルと2サイクルオイルは用途と粘着性が異なり、回転するチェーンへ適切に残るよう設計された専用油ではありません。
食用油は酸化や固着の心配があり、長期保管するチェーンソーの潤滑油には向きません。
「チェーンソーオイルを100均で買える?」と探す場合も、容器や商品説明にチェーンソー専用と明記され、機種側の指定を満たさない限り使用しないのが安全です。
「少しだけなら大丈夫」と代用するより、作業を中断して正しいオイルを準備するほうが、チェーンソーを傷めるリスクを減らせます。
チェーンソーオイルの補充方法と使用前の確認
補充は平らで安定した場所にチェーンソーを置き、電源が入らない状態にしてから始めます。
充電式はバッテリーを外し、コード式は電源プラグを抜き、エンジン式はエンジンを止めて十分に冷ましてください。
オイルタンクの周囲を清掃する
キャップを開ける前に、周囲の木くず・土・切り粉を布で拭き取りましょう。
タンクへ異物が入ると、給油口やポンプの詰まりにつながることがあります。
上限を確認しながら少しずつ補充する
チェーンオイルを注入口へ少しずつ入れ、取扱説明書で示された上限を超えないようにします。
こぼれた油はそのままにせず、滑りや本体への汚れを防ぐため、作業前に拭き取ってください。
チェーンへオイルが届くか確認する
キャップを確実に閉め、ソーチェーンを木材から離した状態で、取扱説明書に沿って短時間運転します。
明るい板や紙をチェーンの進行方向から離れた位置へ置くと、飛んだ油の跡で吐出を確認しやすくなります。
ソーチェーンやガイドバーへ手を近づけて確認してはいけません。
オイルが出ない、異音がする、チェーンが過熱する場合は、すぐに運転を止めて給油経路と取扱説明書を確認してください。
チェーンソー作業では保護具と周囲の安全も確認
チェーンオイルを正しく入れても、チェーンソー作業そのものの危険がなくなるわけではありません。
取扱説明書で指定された保護メガネ・聴覚保護具・防護ズボン・安全靴・手袋・ヘルメットなどを着用してください。
切断する木の張力、周囲の人や車、足場、退避方向を確認し、道路側へ枝が落ちる可能性がある作業は一人で行わないことが大切です。
肩より高い位置でチェーンソーを使ったり、脚立の上から無理に切ったりせず、高所作業は専門業者へ依頼しましょう。
小型モデルを探している方は「ハンディチェーンソーおすすめ記事」、庭木用を比較したい方は「庭木用充電式チェーンソーの記事」も参考にしてください。
チェーンソーオイルでよくある質問
チェーンオイルは毎回補充する?
作業前に毎回残量を確認し、不足していれば取扱説明書の上限まで補充します。
燃料式は燃料を使い切る前にチェーンオイルがなくならないよう、燃料補給と同じタイミングで確認する方法もあります。
粘度が違うオイルを混ぜてもよい?
粘度や基油が異なるオイルの混合は、吐出状態や性質が変わるため避けてください。
別の商品へ切り替えるときは、チェーンソーメーカーとオイルメーカーの案内に従います。
オイルがすぐ減るのは故障?
チェーンオイルは作業中に消費するため、減ること自体は異常ではありません。
短時間で空になる、保管中に大量に漏れる、チェーンへ油が届かない場合は、キャップ・タンク・給油口・ポンプを点検してください。
判断できない場合は運転を止め、販売店やメーカーへ相談しましょう。
保管中にオイルが漏れるときは?
気温やタンク内の圧力によって、給油口付近から少量にじむことがあります。
メーカーが指定する保管姿勢を守り、受け皿や油を吸うシートを使い、子どもやペットの手が届かない場所へ保管してください。
大量に漏れる場合は、キャップやホースの傷みを確認し、修理が終わるまで使用しないでください。
チェーンソーオイルおすすめ:まとめ
この記事は「チェーンソーオイルおすすめ6選!代用品との違いと粘度の選び方」について書きました。
チェーンソーオイルは、取扱説明書の指定を最優先にし、粘度・油種・容量を使い方へ合わせて選ぶのが大切です。
今回紹介した商品は、純正品で選びやすいマキタ、4Lの高粘度タイプを選べるAZ PREMIUM、コック付きのBOLL、水溶性のAZ W201、高粘着でノズル付きのTRUSCO、筆者も使用経験があるAZ NR201と、それぞれ特徴が異なります。
- 純正品で迷いにくくしたい:マキタ A-58300
- 高粘度の4L缶を選びたい:AZ PREMIUM ND204
- コック付き1Lがほしい:BOLL C-1KV
- 洗いやすさを重視したい:AZ W201
- 高粘着タイプとノズルを選びたい:TRUSCO TO-CHN-1
- 110cSt・1Lから選びたい:AZ NR201
廃油・エンジンオイル・食用油などで代用せず、専用油がない場合は作業を止めることも大切です。
迷ったときは、まず手持ちのチェーンソーの説明書を開き、指定された油種と粘度を確認してくださいね♪
作業量に合う1本を選んで、安全なチェーンソーの手入れを始めましょう。