剪定ばさみの切れ味が落ちてきたとき、買い替える前に試したいのが、刃の汚れ落としと研ぎ直し。
樹液やヤニを落として刃先を整えると、枝を握り切るときの引っかかりを減らせることがありますよね♪
でも、いざ自分で研ごうとすると、「刃のどちら側を研ぐの?」とか、「砥石は水でぬらす?」と迷ってしまう方も多いはず。
剪定ばさみは、刃が擦れ合う内側まで研いだり、元の刃角を大きく変えたりすると、かえって噛み合わせが悪くなることがあります。
そこでこの記事では、汚れ落とし・研ぐ面の確認・荒研ぎ・仕上げ・注油まで、初心者にも分かりやすい剪定ばさみの研ぎ方を紹介します!
この記事を読めば、研いでよい面を確認しながら、安全に切れ味を整えられますよ♪
というわけでこの記事は、「剪定ばさみの研ぎ方!砥石・ダイヤモンドやすりで切れ味を戻す手順」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 剪定ばさみの切れ味が落ちて困っている方
- 刃のどちら側を研ぐのか知りたい方
- 荒研ぎと仕上げの順番を確認したい方
- ダイヤモンドやすりを使って手入れしたい方
- 電動サンダーとの使い分けを知りたい方
剪定ばさみは研ぐ前に汚れと噛み合わせを確認
切れにくさを感じても、すぐに刃を削る必要があるとは限りません。
剪定後の刃には樹液・ヤニ・細かな木くずが残りやすく、汚れだけで刃の動きが重くなることがあります。
まずは刃を閉じてロックし、手袋を着けたうえで、刃先から手を遠ざけながら汚れを拭き取ってください。
落ちにくい樹液には、剪定ばさみのメーカーが認める刃物クリーナーを使い、液剤がグリップや樹脂部へ付かないよう注意します。
汚れを落としても刃が横へずれる、開閉時に強く引っかかる、刃に大きな欠けや曲がりがある場合は、研ぐ前に修理や買い替えを検討しましょう。
刃の種類や分解方法は製品ごとに異なるため、作業前に取扱説明書の手入れ方法も確認してください。
剪定ばさみを研ぐために用意する道具
家庭で手研ぎするなら、剪定ばさみ用のダイヤモンドシャープナーや細身のダイヤモンドやすりがあると、刃の曲線へ沿わせやすくなりますよ♪
筆者が使っているのは、鎌・鉈・鋏・包丁などに対応する「 龍宝丸 万能刃研ぎやすり No.1043 」です。
No.1043は表面が荒研ぎ、裏面が仕上げになっており、刃の状態に合わせて順番に使えますよ♪

用意しておきたい道具は次のとおりです。
- ダイヤモンドやすり・砥石: 剪定ばさみに対応し、刃の曲線へ当てやすいもの
- 刃物クリーナー: 樹液やヤニを落とすもの
- 布・キッチンペーパー: 汚れと水分を拭き取るもの
- 油性マーカー: 研ぐ範囲を見失わないための目印
- 機械油・ミシン油: 研いだあとの防錆と可動部の手入れ
- 手袋・保護メガネ: 刃先や研磨くずから手と目を守るもの
作業中に刃が動かない安定した台を選び、周囲に子どもやペットがいないことも確認してください。
剪定ばさみの研ぎ方を5つの手順で解説
ここからは、一般的なバイパス式の剪定ばさみを手研ぎする流れを解説します。
刃の構造や研ぐ場所が説明書と異なる場合は、必ず手元の製品説明を優先してください。
手順1:刃の汚れを落として水分を拭く
刃を閉じてロックし、クリーナーを布へ含ませてから、樹液やヤニを拭き取ります。
刃へ直接大量に吹きかけると、可動部やグリップへ液が回りやすいため、少量ずつ使うと作業しやすくなります。
汚れが落ちたら乾いた布で拭き、刃欠け・曲がり・サビの深さを確認してください。
深い欠けや変形がある刃を無理に削って直そうとせず、メーカーや刃物店へ相談しましょう。
手順2:研ぐ面と元の刃角を確認する
バイパス式の剪定ばさみは、一般に切刃の外側にある小刃を研ぎ、2枚の刃が擦れ合う内側は削りません。
研ぐ範囲へ油性マーカーを薄く塗ると、やすりが当たった場所を色の消え方で確認しやすくなりますよ♪
刃角は製品によって異なるため、「必ず何度」と決めず、購入時の形と説明書を基準にします。
アンビル式・波刃・コーティング刃・替刃式は手入れ方法が違う場合があるので、自己判断で同じ研ぎ方をしないでください。
手順3:荒研ぎ面を元の刃角へ沿わせる
No.1043を使う場合は、製品の注意事項に従い、やすりを水でぬらしてから荒研ぎ面を使います。
やすりを刃へ直角に立てず、元の刃角へ面で沿わせ、刃元から刃先へ軽い力で動かしてください。
往復させて強くこするより、同じ方向へ少しずつ動かし、マーカーの消え方を確認するほうが角度を保ちやすくなります。
削る回数を先に決めず、刃先のつぶれや小さな傷が整ったところで止めましょう。
手順4:仕上げ面で研ぎ跡を整える
荒研ぎで刃先が整ったら、No.1043を仕上げ面へ返し、同じ刃角を保ったまま軽くなぞりましょう。
筆者が実際に行っているのも、No.1043を水でぬらし、荒研ぎ面で形を整えてから仕上げ面へ移す手入れです。
仕上げで力を入れすぎると必要以上に刃を削るので、研ぎ跡を細かく整える程度で止めます。
手順5:乾燥・注油後に柔らかい素材で確認する
研ぎ終えたら研磨くずと水分をきれいに拭き取り、刃と可動部を十分に乾かします。
乾いた刃へ機械油やミシン油を薄く塗り、余分な油は布で拭き取ってください。
数回ゆっくり開閉し、刃が引っかからず動くかを確認します。
試し切りは細く柔らかい枝や紙など、メーカーが案内する安全な素材で行い、手で素材を刃先の近くへ押し込まないでください。
この5手順を一度に急いで進めず、刃先の状態を確認しながら工程ごとに作業を止められるようにしてください。
龍宝丸 No.1043を使って感じること
龍宝丸 No.1043 は細長く、剪定ばさみを分解しなくても切刃の外側へ当てやすいのが便利です。
荒研ぎ面と仕上げ面が1本にまとまっているため、砥石を持ち替えずに手入れを進められます。
ビワや桃の剪定に使ったはさみを手入れするときも、最初に荒研ぎ面を使い、最後に仕上げ面で整えてきました。
一方で、平らな砥石のように台へ置いて使う道具ではないため、刃とやすりの両方を安定させる必要があります。
刃へ直角に当てると刃欠けやダイヤモンド粒子の剥がれにつながると案内されているので、角度を保てないときは無理に続けないでください。
龍宝丸の「 No.1043 」は、荒研ぎ面と仕上げ面を順番に使いたい方におすすめなダイヤモンドやすりです♪
電動サンダーで研ぐときは削り過ぎと刃焼けに注意
筆者は刃物の状態によって、工具ブログで紹介している電動サンダーを使うこともあります。
電動サンダーは短時間で研磨できますが、手研ぎよりも速く削れるため、元の刃角を変えたり刃を過熱させたりしやすい道具です。
京セラのベルトサンダーBY-1031も、変速によって削り過ぎや刃焼けを防ぎやすい点を特徴として案内しています。
それでも初心者の日常的な手入れは、削る量を確認しやすい手研ぎから始めるのがおすすめです。
電動工具を使う場合は、次の点を守ってください。
- 取扱説明書で刃物研磨に対応していることを確認する
- 保護メガネ・防じんマスクなど、説明書指定の保護具を着ける
- 火花が出る研磨では、周囲の木くず・燃料・可燃物を取り除く
- 刃物と工具を安定させ、回転部へ手袋・服・髪を近づけない
- 同じ場所へ当て続けず、変色や過熱を感じたらすぐ止める
- 電動工具へ水や研削液をかけない
大きな刃欠けを短時間で直そうとすると削る量が増えるため、無理に家庭で修正しないでください。
剪定ばさみを研ぐときに避けたい失敗
刃が擦れ合う内側まで研ぐ
バイパス式の内側は、2枚の刃がすれ違うための大切な面です。
ここを削ると刃の隙間が広がり、細い枝や繊維を挟み込みやすくなることがあります。
表裏を均等に研ぐ包丁と同じ感覚では進めず、製品が指定する切刃側だけを確認してください。
刃へ直角にやすりを当てる
No.1043は、刃へ直角に当てると刃欠けやダイヤモンド粒子の剥がれにつながると注意されています。
やすりの角ではなく面を使い、元の刃角へ沿わせることが大切です。
角度を保ちにくい場合は、マーカーを塗り直し、当たっている範囲を少しずつ確かめましょう。
切れない原因をすべて刃先だと決めつける
切れにくさは、樹液汚れ・サビ・可動部の緩み・刃の隙間・変形でも起こります。
研いでも改善しないときは、刃先をさらに削るのではなく、噛み合わせと部品の状態を確認してください。
替刃が用意されている製品なら、研ぎ続けるより交換したほうが安全な場合もあります。
剪定ばさみの研ぎ方でよくある質問
剪定ばさみのダイヤモンドシャープナーと100均の砥石はどちらがいい?
剪定ばさみ用のダイヤモンドシャープナーは、刃の曲線へ当てやすい細身の形と粒度表示を確認して選びます。
砥石の粒度・形・剪定ばさみへの適合が確認できれば使える場合はありますが、価格だけで選ぶのはおすすめしません。
曲線へ当てにくい大きな砥石や粒度が不明な製品は、元の刃角を保ちにくくなります。
初めてなら、剪定ばさみ対応を明記した細身のダイヤモンドやすりを選ぶと扱いやすいですよ♪
研ぐ頻度はどれくらい?
使用回数だけで一律に決めず、作業後の汚れ落としを基本にして、枝を挟む、切り口がつぶれる、刃先に小さな傷が見えるときに状態を確認します。
毎回強く研ぐと刃が早く減るため、汚れ落としと注油で戻る切れ味なら削る必要はありません。
剪定ばさみは分解して研いだほうがいい?
分解すると刃へ当てやすくなる製品もありますが、締め付けや噛み合わせの再調整が必要です。
分解手順が説明書にない場合や、組み戻す自信がない場合は、分解せず届く範囲だけを研ぐかメーカーへ相談してください。
研いでも枝が切れないときは?
刃の隙間・曲がり・深い欠け・可動部の不具合がないか確認します。
切断目安を超える枝や硬い枯れ枝には、無理に剪定ばさみを使わず、剪定のこぎりや太枝切りばさみへ替えてください。
これから本体を選ぶ方は、手の大きさと枝の太さを比べた手動の剪定ばさみおすすめ記事も参考にしてください。
剪定ばさみは研ぐ面を確認して少しずつ整えよう
剪定ばさみの研ぎ方で大切なのは、いきなり強く削らず、汚れ・刃の構造・元の刃角を順番に確認することです。
- まず樹液やヤニを落とし、欠け・曲がり・噛み合わせを確認する
- バイパス式は切刃外側の小刃を基本にし、擦れ合う内側をむやみに研がない
- 製品表示に従って砥石を準備し、荒研ぎから仕上げへ軽く進める
- 研磨後は水分を拭き、乾燥・注油・安全な試し切りまで行う
- 大きな欠けや変形は無理に削らず、メーカーや刃物店へ相談する
筆者が使う龍宝丸No.1043も、荒研ぎ面と仕上げ面を順番に使うと、1本で作業を進められます。
ただし、水の使用や研ぐ場所は道具と剪定ばさみの説明書を優先し、刃角が分からないまま削らないことが大切です。
というわけで今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。