植え替えで出た土から、小石や古い根を取り分けたいときに役立つのが土ふるい。
でも、売り場には大きさも網目も違うものが並んでいて、「何mmを選べばいい?」「100均の小さいものでも足りる?」と迷いますよね。
選ぶときのポイントは、取り除きたいものと、残して使いたい土の粒を分けて考えること。
網目を細かくすれば、必要な大きさの粒まで網の上に残るため、細かいほどよいわけではありません。
そこでこの記事では、園芸用土ふるいの網目・サイズの選び方から、少量ずつふるう手順、100均や代用品を選ぶ前の注意点まで紹介します!
というわけでこの記事は、「園芸用土ふるいの選び方と使い方!網目・サイズ・100均との違いを解説」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 植え替えの土から、小石や根を取り分けたい方
- 荒目・中目・細目の選び方で迷っている方
- 100均の小型タイプと、替え網付きの違いを知りたい方
- 湿った土が網に詰まり、作業が進まない方
土ふるいは、何を取り分けるために使う?
小石・根・土の粒を、網の上下で分ける道具
土ふるいは、網を通るものと通らないものに分ける園芸道具です。
たとえば土に混ざった大きな小石を残したり、粒状の用土から細かな粉を落としたりするのが主な使い方。
| したいこと | 網の上に残すもの | 下へ通すもの |
|---|---|---|
| 大きな小石を取り除く | 網目より大きな小石など | 網目を通る土 |
| 粒状の用土から細かな粉を分ける | 残したい大きさの粒 | 細かな粒・粉 |
| 古い土の片付け | 大きな根・異物など | 網目を通る土 |
細い根や小さな石は網を通ることもあるので、ふるいにかければすべて取り除けるとは限りません。
筆者も使っている園芸道具の一つが、土ふるい。
ふるうだけで、古い土の再生や消毒はできない
見た目がそろっても、ふるいだけで病原菌を取り除いたり、減った肥料分を補ったりはできません。
前に育てた植物の状態も含めて、再利用する土かどうかを先に判断しましょう。
土を再利用できるかの判断と、その後の準備は「プランターの古い土を再生する方法」で解説しています。
園芸用土ふるいの選び方:網目・サイズ・替え網
網目は「残したい粒」と「通したい粒」に合わせる
荒目・中目・細目という呼び方だけで選ばず、開口の寸法を確認するのがコツ♪
同じ「細目」でも、商品が違えば網目の大きさは変わります。
藤原産業のステンレス土フルイ30cmでは、付属網の寸法が次のように案内されています。
| 付属網 | メーカーの網目寸法 | 比べるときの見方 |
|---|---|---|
| 荒目 | 約7〜8mm | 大きなものを先に取り分けたいときの候補 |
| 中目 | 約5〜6mm | 荒目では通る粒を、さらに分けたいときの候補 |
| 細目 | 約2〜3mm | 細かな粒と、それより大きな粒を分けたいときの候補 |
この数値は上記商品の仕様で、すべての土ふるいに共通する規格ではありません。
細目を通った土だけを集めると、元の用土から粒の構成が変わるため、植える植物に合う用土かも確かめてください。
直径だけでなく、土を入れたときの扱いやすさを見る
大きなふるいは作業面を広く取れますが、土を多く載せるほど持ち上げる重さも増えます。
少量の植え替えなら、受け皿の上で動かせるサイズから考えると選びやすくなります♪
- 小型:少量ずつ作業したいとき、収納場所が限られるときの候補
- 中型:受け皿との収まりと、両手で支えたときの重さを確認
- 大型・台付き:土量が多い場合の候補で、設置面積や指定の使い方も確認
手持ち式を買う前に、ふるいより広いトレーを置けるかも見ておきましょう。
替え網は、本体との適合を確認
いくつかの粒の大きさに分けたいなら、網を交換できるタイプが便利です。
ただし「30cm用」という表示が同じでも、他社の枠へ取り付けられるとは限りません。
| 買う前に見るところ | 確認する内容 |
|---|---|
| 本体付きか | 替え網だけの商品と取り違えていないか |
| 網の種類 | 必要な網目が付属しているか |
| 適合 | メーカー・製品名・対応サイズが合うか |
| 取り付け方 | 網が外れたり、がたついたりしない構造か |
替え網付きの例:藤原産業 ステンレス土フルイ30cm
網目を使い分けるタイプの候補が、園芸道具を扱う藤原産業の「 ステンレス土フルイ30cm 」です。
直径300mm、高さ70mmで、荒目・中目・細目の替え網3枚付き。
本体枠はさびにくいステンレス製で、メーカー公表の重量は440gです。
土を載せるとその分重くなるため、一度にたくさん入れずに使いたいところ。
「 藤原産業の30cm土フルイ 」は、同じ枠で網目を替えて作業したい方に向くタイプです♪
土ふるいの使い方:受け皿の上で少量ずつ
大きな根や異物を先に取り、作業場所を整える
土を出す前に、トレーやシート、取り分けたものを入れる容器を準備しましょう。
作業用手袋を着け、土ぼこりを吸い込まないよう粉じん用マスクを使い、土や使用する道具の注意表示も確認してください。
- 安定した場所へ、ふるいより広い受け皿を置く
- 土から大きな根・石・ごみを取り分ける
- 枠や網に破れ・緩み・がたつきがないか確認する
- 目的に合う網を、製品の説明どおりに取り付ける
病気が疑われる株の土は、ほかの土へ混ぜる前に扱いを確認し、通常のふるい作業をいったん止めてください。
薄く土を載せ、低い位置で静かに動かす
準備ができたら、まず少量の土で分かれ方を確かめます。
土を一度に全部載せず、次の手順で小分けに進めましょう。
- 網の上に土を薄く広げる
- 受け皿のすぐ上で支え、小さく静かに揺する
- 網の上に残ったものと、下へ通ったものを別に取る
- 分かれ方を見て、必要なら土量や網目を見直す
強くたたいたり、石や土を無理に押し込んだりすると、網を傷めるおそれがあります。
粉が舞う、風で飛散する、手や腕がつらいときは作業を止め、場所や一回の量を見直しましょう。
湿った土が詰まるときは、無理に押し通さない
べたつく土は、ほぐしやすい状態になってから
水を多く含む土は塊になりやすく、細かい網では目詰まりの原因にもなります。
粘る土を力でこすり付けず、広げて水分を抜き、ほぐせる状態になってから再開するのが一つの方法です。
詰まる原因は湿り具合だけではないので、次の点も合わせて確認してください。
| 困った状態 | 見直すところ |
|---|---|
| 土が団子状になって落ちない | 湿りすぎていないか、土を載せすぎていないか |
| 網に根が絡む | 先に取れる根を除いたか |
| 必要な粒まで上に残る | 網目が細かすぎないか |
| 粉が舞う | 作業を止め、風・動かし方・飛散対策を見直す |
乾かすのはふるいやすくするためで、乾燥だけを消毒の代わりにはできません。
使い終えたら、汚れを落として保管
網へ残った土や根を取り、製品の手入れ方法に沿って片付けます。
水で洗う場合は水気を残さず乾かし、子どもの手が届かない安全な場所へ保管してください。
道具の置き場所は「園芸道具の収納方法」も参考にしてください。
100均の土ふるい・代用品は使える?
ダイソーなどの小型タイプは、寸法と網目から判断
少しだけ土を分けたいなら、100均の園芸用土ふるいも候補になります。
たとえばダイソーの「ミニ土ふるい(細目)」は約18×18×4.7cmで、鉄に亜鉛めっきを施した製品です。
小さいから使えないわけではなく、処理したい量と、必要な網目に合うかが選ぶ基準。
- 少量ずつ扱うなら、手持ちのトレーへ収まるか確認
- 何段階かに分けたいなら、網を替えられるか確認
- 作業量が多いなら、繰り返す回数や持ちやすさも比較
ざるや自作の網は、穴と強度が合うとは限らない
キッチンのざるや網を張った枠でも、土の粒を分けられそうに見えることはありますよね。
ただ、穴の寸法が不明だったり、土の重さで変形したりするものは、園芸用ふるいと同じようには使えません。
- 金網の切り口が出ているものや、枠から網が外れそうなものは使わない
- 土用に使ったざるを食品用へ戻さず、園芸用として分けて管理
用途に合うか判断しにくいなら、「 藤原産業 ステンレス土フルイ30cm 」のように、網目と用途が示された園芸用を選ぶ方法があります。
土ふるいでよくある疑問
鉢底石も、ふるいだけで再利用できる?
土と石を取り分ける工程には使えますが、網を通る大きさの石は土と一緒に落ちることがあります。
石を再利用する際の洗浄や状態確認は、ふるい分けとは別に進めてください。
取り分けた石の洗い方と乾燥は「鉢底石の再利用」でまとめています。
細目を通った粉も、全部鉢へ戻していい?
細かな粉を分ける目的でふるったなら、取り分けた粉をそのまま全部戻すと、分ける前に近い状態へ戻ってしまいます。
残す粒や配合は植物・用土によって異なるので、細かいほどよいとは考えず、使う土の案内に合わせましょう。
園芸用土ふるいの選び方・使い方:まとめ
この記事は「園芸用土ふるいの選び方と使い方!網目・サイズ・100均との違いを解説」について書きました。
土ふるいは、網目・扱える重さ・受け皿との相性を見て選ぶのがポイントです。
- 残したい粒と、下へ通したいものを先に決める
- 荒目・細目という呼び名だけでなく、寸法も確認
- 土は少量ずつ、受け皿のすぐ上で静かにふるう
- 湿りすぎ・粉の飛散・網の破損があれば、作業を止めて見直す
- 土の再生や消毒は、ふるい分けとは別に考える
手元のトレーと置き場所も確かめながら、扱いやすい土ふるいを見つけてください♪